記事をお読みいただきありがとうございます。
スマホの方は、横向きで読みやすくなりますのでよろしくお願いします。
今日は、歯科の写真についてお話ししていきます。
歯医者さんで治療を受けたことがある方は、医院で資料用の写真を
撮られた経験がある方も多いと思います。
医院で分かりやすい説明を患者様に行うために写真は必須です。
加えて、私たち歯科技工士が写真を必要とする時があります。
それは、被せ物を製作する時です。
特に、先日記事に書きましたジルコニアにセラミックを焼き付けた
ジルコニアレイヤリングケースなどでは再現性の高い写真が必要です。
なぜ、お口の再現性の高い写真が必要なのか?
それは、私たち歯科技工士がセラミックなどの被せ物を製作する際の
目標とするのが写真だからです。
上記の一枚のオリジナル写真を加工し、様々な情報を得ることが出来ます。
オリジナル→色のベースを判断し、基本となる色/形態を判断する
右上→歯の明るさを観察/お口で浮かず、馴染ませるのに効果的
左下→歯の内部構造を観察/築盛するセラミック選択
右下→歯の形態を観察/最終的な被せ物の形の決定
といったように役割を分けて、歯の観察をします。
歯の色はそれぞれ違うので、1万人患者様がいたら1万人分の配色があります。
また、場所によって形/色も変わるので1人28歯分で28万パターンあります。
1万人で28万パターンあるということは、日本全体では・・・
世界では・・・
気が遠くなる数ですが、その数の分だけ可能性があると言えます。
歯を作る歯科技工士には、国境がなく海外で活躍されている方も多くいます。
むしろ、海外での日本人技工士の評価が国内よりも高いのが現状です。
まず、日本では歯科技工士を知ってもらうという小さな一歩からがスタートだと
考え、こうした記事を書いています。
話が写真から逸れましたが、治療の終了した患者様が写真を撮られる時に
笑顔でいることに加えて、どこを治療したか写真でわからないことが
何よりなのではないでしょうか。
また、様々な視点から記事をアップしますのでご一読いただけたらと思います。
株式会社Dental Blue Ocean 早川丸 歯科技工士 早川純