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株式会社Dental Blue Ocean早川丸 歯科技工士/早川純です。
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今回は、オールセラミック 治療の中のプレスセラミック 法で製作したe.maxについて書きたいと思います。
セラミック治療の分類がわからないという方は、投稿記事(21年2/1 更新のセラミック治療の種類と解説)を参考にしてみて下さい。
e.maxとはイボクラービバデント社より販売されている二ケイ酸リチウム系セラミック素材の製品名ですのでよろしくお願い致します。
e.maxには、製作法が二種類あります。
①ワックスを使用して歯の形を手作業で再現し、約900℃に熱して溶かしたe.maxに圧力をかけて成形するプレスセラミック 法
※指輪などを作る際にワックスで指輪の形を作り、その形を金属に置き換える工程に似ています。歯科では、金属に置き換えると金属の被せ物(金歯、銀歯など)になり、セラミックに置き換えるとオールセラミック の被せ物(e.maxなど)になります。
②コンピューターを使用し、歯の形を設計/ミリング マシンと呼ばれる切削機械にて加工して製作するCAD/CAM法です。
①/②ともに着色して、艶出し作業を行う点は共通です。
弊社では、プレスセラミック法にてe.maxを製作しております。
e.maxの優れた点は、
①従来のセラミック素材よりも高い強度(約400MPa) ・・・従来セラミック素材約100MPa
②プラスチック系素材と違い、吸水/変色しない。そのため、匂いの問題にもなりにくい。
③患者様の歯と歯科用セメントで接着する時の接着の強さ。そのため、二次齲蝕(にじうしょく/再度虫歯になること)になりにくい。
④患者様の歯の色に馴染みやすい透光性の高さ、色付けによる口腔内の再現性
といった点が挙げられると思います。
一本一本の歯の特徴に合わせて、手作業で着色/焼き上げている被せ物ですので伊万里焼といった染付け磁器を想像していただけるとイメージしやすいかと思います。
歯科医院にて治療される場合は、保険外治療となるため負担は大きくなってしまいますが、それだけの価値を提供出来るように一つ一つの被せ物を丁寧に製作しております。
株式会社Dental Blue Ocean早川丸 歯科技工士/早川純